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【第1回】「能登ヒバ」とは?──森が育む石川の宝

2025年05月19日

石川県の風土に根ざし、古くから人々の暮らしを支えてきた「能登ヒバ」。
その凛とした香りと、美しい木肌、そして高い耐久性を兼ね備えたこの木は、今、あらためて注目を集めています。

■ 石川県の県木「能登ヒバ」

能登ヒバは、石川県が誇る針葉樹であり、県木にも指定されています。
正式には「アスナロ」と呼ばれ、古来より「明日はヒノキになろう」と名付けられたとされるほど、ヒノキに匹敵する?…ヒノキ以上に優れた木材です!

能登地方の気候と土壌で育まれた能登ヒバは、まっすぐで美しい木目と、ほんのりとした黄色味を帯びた木肌が特徴。
独自の芳香成分「ヒノキチオール」を豊富に含み、防虫・抗菌・防カビ性にも優れており、木材として非常に高い耐久性を誇ります。

■ 「香り」「抗菌性」「持続性」が魅力

能登ヒバは伐採から100年以上経ってもその香りや抗菌性が持続するとされています。
実際に、同社が管理する古民家の柱や床板などでも、現在まで香りが残り、構造としても十分機能していることが確認されています。

また、森林内のヒバの香り成分は、人の免疫機能を高めたり、自律神経を整えるとも言われており、
近年は健康志向・ナチュラル志向の高まりのなかで、より多くの注目を集めるようになりました。

■ 自然と共生する未来の建材

輸入木材や新建材が主流となるなか、地元で育った木を活用することは、地域の森林資源を守ることにもつながります。
「地産地消の木材」としての能登ヒバは、サステナブルな家づくりの象徴でもあり、
これからの日本の住宅にふさわしい“未来の木”とも言えるでしょう。

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