株式会社樋爪住宅研究所
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株式会社樋爪住宅研究所
【土地の読み方】建築家は土地をこう見る。光と風、周辺環境を活かしきる設計術
2025年08月25日
家を建てる際、土地選びは非常に重要なステップですよね。多くの方が、広さや立地条件に注目されることでしょう。しかし、樋爪住宅研究所の建築家は、さらに深く、「敷地の声を聞き、未来を描く」ことから家づくりを始めます。
どんな土地にも、固有の個性と物語があります。平坦な土地であっても、変形した土地であっても、その土地が持つ光の入り方、風の抜け方、周辺環境との関係性など、目に見えない「ポテンシャル」を最大限に引き出すことが、心地よい住まいづくりの鍵となるのです。
私たちの家づくりでは、まずお客様の暮らしの物語だけでなく、「土地が持つ個性」にもじっくりと耳を傾けます。計画の方向性を決める大きな要素は立地であり、建築家は土地の声を聞くように通いつめ、その場所ならではの最適なデザインを導き出します。
例えば、樋爪住宅研究所の津幡モデルハウスでは、区画整理された分譲地というプレーンな形状の土地でありながらも、その中に存在する個性を読み解きました。南東向きの敷地に対して、あえて南北にまっすぐな線を引いた廊下を配置し、大きな開口部を北側に、南側には明かり取りの窓を設けるといった工夫をしています。
北窓には、光が背後から差すことで一日中明るさが安定する利点があります。また、外からは常に逆光となるため、窓の反射が目隠しとなってプライバシーを守る効果も期待できます。特に、このモデルハウスの北側には調整池があり、隣家との距離がとれていることから、実際以上の広がりを感じさせる空間が実現しています。
さらに、廊下の床には三和土(たたき)と同じ素材を使用し、土間のようなニュアンスを持たせることで、趣味の道具を置いたり、ペットのスペースにもできる自由な空間を生み出しました。LDKの空間も、土地の傾きに合わせた台形の形とすることで、ゆったりくつろげるリビングと、動線がコンパクトにまとまるキッチンを両立させています。
このように、お客様の想い、立地の個性、そして建築家のアイデアが重なり合うことで、ただお洒落な家ではなく、その土地と暮らしにぴたりと馴染む「心地よさ」が生まれるのです。土地が持つ可能性を最大限に引き出す、プロならではの設計術に触れてみませんか。カテゴリー
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