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ゆとりの断熱等級6を、暮らしの視点で考える

2025年12月15日

今回掲載している写真の記事は、住宅専門誌に掲載されていた
「ゆとりの断熱等級6」という特集です。

この記事を読んで感じたのは、断熱等級6を単なる性能の数字としてではなく、
その中身や考え方まで含めて伝えようとしている点でした。

特に、断熱性能だけでなく、
気密の重要性についてもきちんと触れられているところに、
とても共感しました。

これは、私たち安藤建築事務所が
日頃からお客様にお伝えしている考え方と、
重なる部分が多いと感じています。

記事の中では、断熱等級6には幅があることが説明されています。

同じ等級6という表記でも、
断熱材の厚みや構成、施工の考え方、
そして気密の確保の仕方によって、
実際の住み心地には違いが出る、という内容です。

数字が同じだからといって、
家の中身まで同じとは限らない。
そのことを、この記事はとても分かりやすく伝えています。

また、記事では
断熱性能をきちんと活かすためには、
気密が欠かせないという前提にも触れられています。

どれだけ断熱性能が高くても、
家にすき間が多ければ、
暖めた空気は外に逃げてしまいます。

断熱と気密は、
常にセットで考える必要がある。
これは、実際の暮らしを考えるうえで
とても大切な視点だと思います。

気密がしっかりしている家では、
室内の温度が安定しやすくなります。

暖房を強く意識しなくても過ごせたり、
部屋ごとの温度差を感じにくくなったりします。

こうした状態は、
「特別に何かを感じる快適さ」というより、
「気づかないうちに楽になっている快適さ」
として、暮らしの中に表れてきます。

一方で、断熱等級6という数字を満たしていても、
気密が十分でない場合、
記事に書かれているような快適さを
実感しにくくなることがあります。

私たちは、
断熱等級6という言葉だけではなく、
その中身がきちんと伴っているかどうかが
とても大切だと考えています。

この記事のタイトルにある
「ゆとりの断熱等級6」という言葉。

それは、単に断熱材を厚くするという意味ではなく、
設計や施工の考え方にも余裕を持たせ、
暮らしの中で安定した環境をつくることを
指しているように感じました。

その「ゆとり」は、
日々の生活の中で、
少しずつ効いてきます。

室内の温度をあまり気にせずに過ごせること。
寒さや暑さに振り回されにくいこと。

そうした何気ない日常の積み重ねが、
暮らしの豊かさにつながっていくのだと思います。

断熱等級6は、
それだけで暮らしが完成するものではありません。

この記事にもあるように、
それはあくまで一つの土台です。

その土台の上に、
設計や施工の工夫が積み重なって、
はじめて、心地よい暮らしが形になっていきます。

この記事を読みながら、
「この性能が、どんな暮らしにつながるのか」
を少し想像してみてください。

数字の話だけではなく、
その先にある日常を思い浮かべることが、
家づくりを考えるうえで
とても大切だと感じています。

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