自然素材・無垢の家 快適な家を追及する 片村建築

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雨養生の準備。

2024年01月21日

能登の地震から3週間が過ぎました。
 
能登には嫁さんの親戚の方が沢山いて心苦しい日々を過ごしていました。
 
二軒が全壊してしまいましたが
怪我人が1人も出なかったのが幸いです。
 
そんなか、嫁さんの従兄弟から
自宅の屋根にブルーシートを掛けられないか?
と、依頼がありました。
 
現地では、被害が大き過ぎて手配もままならないのでしょう。
 
嫁さんの別の従兄弟に土建屋さんを営んでいる人もいるので、相談して現場を確認しに行く事にしました。
 
崖崩れで途中で車を降りて浜辺を含めて約1km歩くので何時間で現場にたどり着けるのかを知りたかった事。
 
土嚢袋やブルーシート ロープ ヌキなど沢山のものを運ばなくてはいけないので
一度運べるだけ荷物を持って行きたかった事。
 
こんな理由もあって、下見に出かけました。
 
奥能登に近づくにつれて、道路の痛み具合
周りの風景が被災地の悲惨さを思い知らされます。
 
何度か道を間違えながらも目的地近くまで辿り着きました。
 
 
車を止めてここから歩きます。
 
 
危ないのですが、まだ何とか道路を歩けます。
 
 
この辺りに来ると 道路が土砂で埋まってしまった状態が続くので浜に降りて歩きます。
 
現地に着くと
 
 
元々は手前の階段の下から3段目くらい
までが海でした
 
ところが、地震で隆起してしまい
はるか7〜80メートルも向こうまで海が下がってしまい、画像の右奥の小さな港も海底の石が出てしまっています。
 
地震当時従兄弟は散歩をしていて
大きな揺れにあい、この隆起による状態を津波による引き潮だと思ったそうです。
道路はそこらじゅうの土砂崩れで自宅には帰れず、高台に登ったそうです。
「怖かったー。ほんと、怖かった。」
と話す従兄弟はいつもの優しい笑顔です。
 
その後、
「街の人も2人怪我入院しているが
入院している2人には悪いけど
ほんと、この程度で済んで良かった。
時々、在所の人と酒が飲める。
 
 
よかった。」
 
との事でした。
 
 
用意した資材も運べたので
私達は帰る事にします。
 
 
近くを通ると怖いのでこの辺りから浜辺に降ります。
 
右側にテトラポットがあるここまで海でした。
 
 
海苔畑も陸地になってしまいました。
 
 
 
今回奥能登に行って感じた事。
富来方面から門前町に向かう道は
海岸沿いを抜ける昔からの道を通らなければなりません、その道は道路の隆起などにより一般車も交差出来ないところが数え切れないほどあります。
そんな道を物資や資材を運ぶダンプやトラックが行き交いますが、渋滞らしきものが全くありませんでした。
私が通った時間帯が良かったのかもしれませんが
 
日本人の節度を感じました。
親戚や知人はどうしているのか
生まれ育った家や街はどんな状態なのか
気になってしょうがないと思います。
顔を見たいとか あると思います。
でもそんな時でも 思い止まれる。
節度ある態度に感動しました。
 
被災された住民の方々が、安らかに暮らせる日が1日も早く来ますように。

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